富山明夫サロンコンサート
（2003.11.24　まつぼっくり）

　2003年11月24日（月）「まつぼっくり」にて「富山明夫サロンコンーサート」を行いました。
三連休の最終日、曇り空で少し肌寒い日でしたが、楽しい一時を過ごさせていただきました。

　ピアノ合わせが十分に出来なかった事を挽回しようとして、当日の本番前のリハーサルで吹き過ぎました。スタミナ不足でバテバテのお聞き苦しい演奏になってしまい、伴奏して下さった佐藤さん、聞いて下さった皆様には大変申し訳なく思います。

※楽器はYAMAHAのYFL-63を使いました。

　演奏する立場で考えた事があります。

　とあるゼミで、私が発表を担当する事がありました。私はそこで持ち時間を大きくオーバーし、他のルーティーンに影響を与えてしまう、という大失態をしてしまいました。
　なぜ持ち時間を大きくオーバーしてしまったのか、自己分析を試みました所、その時の私は、発表の内容を皆に理解してもらえているか？　興味を持ってもらえているか？　と「不安」を感じながらプレゼンをしていた事に気付きました。
　皆から質問や意見が出されず、ディスカッションに至らないので、どの部分の解説は不要で、どの部分を解説すべきか、全く解らなかったのです。不安ゆえに「事細かに」解説を加えてしまっていたのです。

　これは「演奏」にも当てはまる事柄ではないか？　と、ふと思ったのです。聴いて下さっている方々と「心のつながり」が保たれていれば、奏者が演奏中に「不安」になる事はないのではないか？　演奏に「いろいろ」盛り込んでしまおうとするのは、不安ゆえではないか・・・？

　今回のコンサートは、私にとって絶好の「実験の機会」となりました。それは「自分とは何か」という問いかけでもありました。

　技術的な点、集中を欠いて音楽に神経が行き届かなかった点など、個人的には不本意な部分もあるものの、この度のコンサートは、私にとって大変楽しい一時となりました。
　会場にいらしていただいた皆様が、私の演奏に何を感じて下さっているか、（皆様からの）インフォメーションが豊富で、不安になる事はありませんでした。暖かい「心のつながり」を感じ、私自身大変感激しました。

　きっとこのような本番を積み重ねる事で、少しずつ成長して行けるのですね。