SANYO　RP 8700

　1975年発売のSANYOのBCLラジオ。同時期の他のメーカーのモデルにはICF-5800やRF-1150等がありました。
大変軽く、プラスチックのケースは、まるでプラモデルのような質感です。
　ダイヤルは機械的に減速比を切替えられるようになっていて便利なのですが、剛性が不足している上、特にSlow側ではバックラッシュが大きく、ストレスを感じます。
　選択度は切り替えができますが、そもそもの選択度が不足で、Narrow側であっても分離が良くありません。SWの感度はまあまあで、内部雑音が少ない事もあり、主要な海外放送などはロッドアンテナだけでも十分楽しめます。
　しかし、内蔵バーアンテナによる中波の感度は不足を感じます。外部アンテナを接続すればまあまあ楽しめるといった所でしょうか？　中波の受信は普通の「ラジカセ」のような印象です。
　短波帯はBC（放送）バンドに的を絞った4分割になっていて、ジェネラルカバレッジではありません。BFOを装備していない事をあわせて考えると、BCLにターゲットを絞ったラジオのようです。安定度は思っていたよりも良く、AM放送の受信ではストレスを感じません。