National RF-2200
回転式のスケールに切り替え式の減速機構とクリスタルマーカーを備えた点が特徴。キャリブレートレバーを押し下げると、マーカー信号の供給と共に、回転式のスケールがロックされて「校正」ができる仕組みになっています。
この機構を備えたこのRF-2200は「直ダイメカ」というキャッチフレーズで親しまれ、ICF-5900と人気を二分していました。
中波受信用のフェライトバーアンテナは、立ち上げて本体の向きと独立して回転させ、方向が変えられるようになっていました。これは「ジャイロアンテナ」と呼ばれていましたが、構造的に故障を起こしやすい部分でもあります。
このラジオは大変感度が良く、内蔵のロッドアンテナだけでも十分に海外のラジオ放送を楽しむ事ができます。バス、トレブル独立のトーンコントロールが付いており、FMの音楽放送もそこそこ（モノラルですが・・・）楽しめるのですが、もともと音が少しこもった感じで、了解度は決して高いとは言えません。これが、安定度の不足とともに、通信型受信機との違いを意識させる部分でもあります。
※アナウンスを聞く時には、トーンコントロールのトレブル側を故意に上げてやるようにすると、少し聞き取りやすくなります。