Haynes
Piccolo
Haynes
Piccolo
ヘインズの総銀製のピッコロです。51117番で、2000年の作品と推測されます。
ヘインズは、銀製、グラナディラ製、金製のピッコロを作っています。グラナディラ製のものが圧倒的に数が多いのですが、修理・調整・コンディションの維持のしやすさ、割れないこと、湿度管理に気を使わなくても良いこと、カビが発生しにくいことから、私は銀製のものの方が、グラナディラ製のものよりも好きです。
頭部管の部分はシリンドリカルですが、本管の部分には伝統的なコニカルボアが採用されています。スワブは、遠位部の方から通すようにしないと収集が付かなくなる可能性がありますので、注意が必要です。
コンサートフルートと比べると、少しクリチカルで気難しい印象ではありますが、吹き心地はヘインズのハンドメイドをそのままミニチュアにしたような感じです。レガートが良くつながりますし、たくさん吹き込んでもヒステリックな表現になりにくいです。
このピッコロには、105万円の定価が付いています。普通にお店で購入すると、定価からわずかの値引きで購入することになる所、幸運にも大変コンディションの良い中古として、とても安価に入手したものです。
重さ166g